認知症の高齢ドライバーに運転を辞めさせる方法

認知症の高齢ドライバーに運転を辞めさせる方法高齢者ドライバーによる自動車事故が多発しています。

その数は2004年以降、毎年400件を超えるとも言われています。

先日も、横浜市で軽トラックが小学生の列に突っ込み7人が死傷した痛ましい事故があったばかりで、加害者は87歳の運転者でした。

加害者の中には、認知症の疑いがあるドライバーも多く、「そんな状態で運転させたら事故をおこしてしまうよな、、」って憤りを感じてしまう人は私を含め多いと思います。

「高齢になってある一定年齢に達したら」、あるいは「高齢になって自分の運転に自信がなくなったら」、本人自ら自動車免許を返納して、自家用車を処分するのが最も望ましい流れだと思います。

※参考記事車をどこよりも高く売る方法について解説しています。

高齢ドライバーの事故を恐れるのは、その家族(配偶者や子供)も同様なので、自ら免許返納してくれると安心です。

ですが、高齢ドライバー、認知症ドライバーが自ら運転免許を返納する割合は想像よりもはるかに低いです。

そこには、車が便利だからというのと、自分の衰えを認めているようでプライドが許さないという自尊心の問題があるようです。

そこで、何とか認知症の高齢ドライバーに運転を辞めさせる効果的な方法について、考えてみたいと思います。

高齢ドライバーの事故原因の内訳

お年寄りによる運転事故はどのようなことが原因で引き起こされるのでしょうか。

大別すると、多い順に

  1. 脇見運転、ぼんやりと考え事をしていたなどによる発見遅れなど
  2. 被害者の動きを読み誤まるなど判断力低下によるミス
  3. 「アクセルとブレーキの踏み間違え」などの操作ミス

この3つが大きな事故原因として占められているそうです。

高齢になればなるほど、このように判断や操作ミスが増えていき、それが事故につながっていくということなのだと思います。

認知症加害者には「過失運転致死傷罪」が適応され民事上の損害賠償責任を負います

認知症ドライバーが自動車事故をおこしてしまった場合、刑事責任として「過失運転致死傷罪」が適応されることになります。

過失運転致死傷罪の刑事罰としては、「7年以下の懲役・禁固、または百万円以下の罰金」が課されます。

アルコール・薬物摂取が原因の場合や、精神病やてんかんが原因の場合「危険運転致死傷罪」が適応されますが、認知症にはこの「危険運転致死傷罪」が適応されることはありません。

ただし、民事上の責任として健常者と同様の損害賠償責任は負います。

損害賠償金額が数千万円になるのか、億単位になるのかは事故の内容次第ですが、その負担はもちろん、残された加害者家族にまで及びます。

取り返しがつかなくなる前に、何としてでも、運転に不安のある高齢ドライバーには免許返納してもらう必要があるということです。

2016年10月現在、認知症を理由に免許の取り消しはできない

そもそも認知症の人が自動車を運転することは認められているのでしょうか?

驚くべきことに、2016年10月現在の道路交通法だと、認知機能検査を75歳以上の免許更新時に行う際「認知症の恐れがある」と判断されても、ただちに免許の取り消しとはならないそうです。

認知症の恐れがあっても、交通違反がなければ免許の取り消しには至らないということですね。

それでは、認知症の高齢者による交通事故が減らないのも無理はありません。

ただ、昨今の状況を鑑み、2017年3月の改正道交法では、「医師の診断」が義務づけられることになりました。

その際、認知症と診断されれば免許停止か取り消しになるため、お年寄りによって引き起こされる自動車事故の削減に大きく一歩前進したとは言えると思います。

認知症ではない高齢者による事故リスクは依然として残る

問題は、認知症と診断されていない高齢者は普通に車を運転しても良いのかという問題。

認知症関係なく、年を取れば誰でも判断力や運動能力はおちてきます。

そうした自分自身の能力低下は当然ながら、自動車運転中の注意低下に大きく影響を及ぼします。

つまり認知症に関係なく、高齢ドライバーなど運転適応能力が劣っているドライバーからは、一律運転免許の強制返納させる仕組みを作らないことには、交通事故なんて減らないんじゃないかと思っています。

高齢者の多くは自分から運転免許を返納するなんてことはしません

高齢者の多くは自分から運転免許を返納するなんてことはしません。

自らドライバーを引退してもらう効果的な方法としては、運転より楽な方法があることを教えることが結構効果的です。

運転をなかなか辞めず、家族や医師の説得も効果ない高齢者もいらっしゃるでしょう。

その背景には、クルマが便利なので、手放すことができないことが根底にあります。

また、免許返納することで、自尊心が傷つくことに向き合いたくないという高齢者もいらっしゃるようです。

そんな場合、一つの手段としては、タクシーを使う頻度を増やすというのが結構効くようです。

結局のところ、足として車が便利だというのが、車を手放せない最大の理由なので、「運転するよりタクシーなど他の交通手段の方が楽」だという認識を持ってくれれば免許返納に応じる可能性も高くなります。

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